おおにゃんの邑南町歴史観光

島根県邑南町の歴史的観光スポットをつぶやく、謎のネコである。

二ツ山城跡出土の火縄銃の玉

火縄銃の玉は鉛でできており、戦国時代では大変貴重なものでした。 三千丁の鉄砲が使われたという、あの有名な「長篠の戦い」での、古戦場跡からは相当の数の鉄砲玉が出土しているのではないかと思われますが、そんなにないそうです。 つまり、鉛が貴重すぎ…

「カエル注意」の交通標識が立つ ニホンヒキガエル産卵地

「動物注意」という交通標識はよく見かけます。イノシシや鹿がぶつかってきた時は、車も破損しますからね。 しかし「カエル注意」の交通標識とは、これ如何に? これは、貴重なニホンヒキガエルの産卵地が道路脇にあるためなのです。おとなり広島県では絶滅…

芋代官・井戸平左衛門正明は石見の恩人

邑南町、といいますか島根県西部ではよく見かけます。「井戸君」「井戸正明君」「井明府」と書かれた石碑を。 「井戸くん?」誰やねん。同級生にいたっけ? そうではなく、これは江戸時代、飢饉にあえぐ農民たちを救った代官・井戸平左衛門正明を讃える石碑…

ポツンと一軒屋(邑南町井原 手取)

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久喜銀山跡 巨大な銀鉱脈と水抜間歩

久喜銀山(久喜・大林銀山跡)は、いま邑南町では最も熱い歴史スポットと言ってもいいでしょう。石見銀山の世界遺産登録と共に注目され、その後発掘調査や観光地としての整備が進んでいます。 銀鉱脈の発見は中世まで遡り、毛利元就も活用したと伝えられ、明…

西蓮寺山門 未完成の豪華楼門

西蓮寺……なんでこんな山奥深くに浄土真宗の巨大寺院があるのか不思議で、これぞ石見地域の特色なのかと思ってしまいますが、それもその筈、元は真言宗の寺だったようです。 それが、琵琶甲城主・口羽通良によって浄土真宗に改宗した、ということのようです。…

ポツンと一軒家(邑南町日貫落合)

どんだけ孤独な生活が好きなんだよ、と思わせる場所。 よく暮らせたものだなと思う。 昔の人はすごい。 ohnan.saloon.jp

藤掛城 毛利元就も恐れた高橋氏の本拠地

藤掛城は邑南町阿須那にある高橋氏の拠点の城です。 高橋氏は、正平十年(1355)に足利尊氏より領地を与えられ、この地に来たと言われます。その後、「陰陽の盟主」と呼ばれるほど勢力を拡大し、「三歳のベコの毛の数ほど兵隊を持つ」と恐れられたと伝えられ…

仮屋銅鐸出土地 奇跡の発見だ!

邑南町中野地区にあるバス停には、なぜか屋根の上に銅鐸が乗っかっています。 なんで? そりゃ決まってます。ここで銅鐸が発見されたからです。 そう聞くと「中山古墳群」のことかと思う人がありますが、銅鐸の時代と古墳時代はちょっと違います。 中野の仮…

本城 破城の爪痕を残す山城跡

本城……この地域を一時期支配した高橋氏の拠点なのですが、大変貴重な山城跡です。 というのも、土の城には珍しく、破城の爪痕をくっきり残しているのです。 山頂である主郭(本丸)は、ズタズタに刻み込まれており「二度と使えないようにしてやろう」という…

日貫トンネルは心霊スポット?

もう廃道、というか廃隧道になった「旧日貫トンネル」 周囲に民家はなく、実に物寂しい場所にありますし、ここへ向かう道もかなり荒れてきました。「心霊スポットだ」と言われても仕方がないトンネルではあります。 なにせ、不便なところです。新日貫トンネ…

ポツンと一軒家(邑南町鱒渕 馬野原)

馬野原集落から、小緩木川を奥へ遡ること約1キロのところに一軒屋があった。 まさにポツンと一軒家。それにしても孤独な家だなー。 現在、川沿いの道は「林道・小緩木線」となって残っており結構奥まで入ることができる模様。現在の国土地理院地図にも建物と…

ポツンと一軒家(邑南町日貫川下)

邑南町日貫(川下) 2020年 国土地理院地図 新日貫トンネルから更に奥へ入った山の上に、かつて家があった。 なんでこんなところに……炭焼き業だったのでしょうね。 戦後の地図ではここに3軒あるはずなのだが、1964年の航空写真では1軒と田畑しか見えない。…

石合戦の石打峠

石打峠 中国軍とインド軍が国境付近で投石争いを起こし、インド軍側で20人死んだってニュースが話題です。 思い出されるのは、江戸時代、日和村(邑南町日和)と川戸村(江津市川戸)の村人同士が揉め事起こして、村人総出で村境で石を投げ合う石合戦をした…